自作ボードゲームのルールの作り方 自作ボードゲームのルールの作り方 〜拡大・変化要素について〜

平素よりお世話になっております。
帝国金魚です。

先日の記事では、ボードゲームを構成する3つの要素について書きました。

  • 盤面モジュール -> 行動要素
  • 経済モジュール -> 拡大・変化要素
  • 勝利モジュール -> 勝利要素

今回は、拡大・変化要素について考えを書きたいと思います。今回の内容を画像にまとめると以下のようになります。

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引き続き以下の文書が参考になってます。ぜひ、そちらの文書を読んでみてください。

スパ帝国様 「ルールデザインノート」
https://gumroad.com/l/QBfY?recommended_by=library

ゲームの拡大・変化要素について

拡大再生産の要素によって、ゲームに対する広がりを与える事ができます。その広がりがどの程度の速度で拡大していくか予測させて、悩ませる事でユーザにジレンマ
発生させるポイントになります。

つまり、手番を行う順番によって、自分の資源の増加度が左右してきます。

カタンを例にするならば、どの資源の土地を優先的に所有するかになります。例えばゲームの序盤において、木材のリソースが全員のプレイヤーで不足している場合には、木材のリソースを取得しにいった方が、交渉に使えます。

それでは、この拡大・変化要素を考えるための3種類の項目について書いて行きます。

個々について説明していきます。

アクションの強化

事前に行動を行っておく事で、次の行動の効果を変化させるような行動になります。例えば、世界の七不思議では、ラウンド1の時点で特定の施設を建てておくと、次のラウンドの時点でコストの条件なしに建設が可能という具合です。

欲しい施設を建設するためのリソースを用意しなくてよいという点で、余計なリソースにかける手番を節約することができます。

先を見通す力を試すような要素になると思います。

不労所得

何かを手に入れると、以降勝手に収入をもたらす仕組みになります。典型的な例では、カタンが挙げられます。カタンでは、資源が取れる土地を所有している事で、その後のターンで勝手に資源が手元に入って来ます。それによって、さらなる資源を使って自分の土地を拡大していくのです。

この要素は典型的な拡大再生産の要素になります。シンプルに自分の得られる資源が増えていき、それをさらに拡大してくという要素です。

シンプルに自分の得られる物が増えていき、さらに増やしていくという要素は人の根本的な欲求を刺激する事ができるので気持ちのよい体験を与える事ができます。

まとめ買い

この要素は、あるリソースを集めてから変換することによって旨味がでるといった要素になります。

この要素によって、どのタイミングでリソースを開放するかどうかのジレンマが発生します。たとえば、カルカソンヌになります。カルカソンヌでは、地形カードを配置していきながら、街を作っていくゲームです。

カルカソンヌでは街を構成した際に、その領地の主だった場合にポイントを獲得できます。街は大きな街であるほど完成した際のポイントになります。しかしながら、地形カードの引きによっては街が完成しないことが発生します。早めに街を完成させて、手堅くポイントを獲得する事が選択肢として挙げられます。

どの地点で「まとめ買い」を行うか、それがジレンマが発生するポイントになります。

カルカソンヌをプレイしたことがない人はプレイしてみてください。

www.amazon.co.jp

まとめ

選択肢の順番を悩ませることがこの要素の狙いになります。この要素では、先の展開を予測する要素をプレイヤーに与える事ができます。もし自作ゲームに、先を予測させる要素が薄い場合には、上記の点を再考慮してみるのが良いと思います。

 

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